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研修を受けての生の声6

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心臓血管外科に入局して

大﨑 洸

私は岩手医科大学を卒業し、卒後4年目に母校の心臓血管外科に入局しました。入局に際しては、後述する奨学金のこともあり悩みましたが、学生の頃から小児心臓外科の先生への強い憧れがありこの道に進むことを決めました。私は地域枠奨学生であり、9年間の岩手県の公的病院での勤務が課せられているため、卒後はそのまま岩手に残り、最初の2年間は岩手県の県立病院で初期臨床研修を行いました。

その後もう一年は同じ病院の一般外科の後期研修を行い、そこからさらに2年間は中小規模の地域病院で一般外科の仕事をしながら、週に1日大学で研修を行っています。6年目以降は、大学、または奨学金の兼ね合いで岩手の基幹病院での勤務を予定しています。普段勤務している地域病院では、消化器外科領域や甲状腺、乳腺などの一般外科の手術や病棟・外来の業務を行っています。地域病院では心臓・血管外科以外の症例はあり、外科専門医を取得するのに充分な症例数を経験させてもらっています。

大学での週に1回の研修日には朝ICUの指示書き、処置をしたあと、担当する手術症例の患者さんの入室、準備をし、手術に入っています。最初は第2助手で手術に入ることが多かったのですが、少しずつ前立ちをやらせていただくことが増えてたり、静脈グラフト採取や鼠経の開け閉めなどを任せられることも増えてきました。最近ASDの執刀をさせていただきました。術後はICUで循環・呼吸管理を上級医の先生と勉強させてもらっています。ほかの先生方も書かれていますが当科はいわゆる多国籍軍であり、半分以上は他大学出身の先生です。出身大学や研修されてきた施設もさまざまであり、いろいろな考え方を学ぶいい機会だと考えています。

入局する際に専門医の取得や修練が遅れたりしないかと心配がありましたが、金教授をはじめ医局員の先生方のご理解があり、現在県内の就労義務を果たしながらも、週に1回の研修日に大学で学ばさせていただいております。 なかなか大変なことだと思いますが、地域枠の先生で心臓血管外科に興味のある方がいらしたら就労義務の件や専門研修のことなど参考にしていただけたら幸いです。

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