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研修を受けての生の声1

心臓血管外科に入局して

熊谷 和也

 私は初期臨床研修を終え、昨年 4 月から心臓血管外科に入局しました。東北地区で最も手術症例が多いこと、出身が岩手県であったことからこのセンターを選びました。最初は手術にしろ ICU 管理にしろ、初めてのことばかりで慣れない日々が続き、症例も多くて消化不良の感もありました。最近では自分が処置をしたり、指示を出したりと少しずつ慣れてきました・・・とは言え、ダメ出しも多く凹むこともしばしばです。
 当センターでは手術と ICU 管理を行う‘手術班'と一般病棟での管理を行う‘病棟班'に分けられます。手術班の場合、手術には週 2 ~ 3 回入ることができ、術後管理で夜遅くなることも多々あります。当日の朝会で手術症例のプレゼンテーションをしますが、この準備が疾患を学ぶいい機会です。分からない点があれば、一緒に手術に入る上級医に教えてもらいます。手術日以外は ICU 当番で、翌日の指示表の記入、創処置、呼吸・循環管理などを行います。夕方、当直の先生に申し送りをした後は一応フリーになるので早く帰れます(多分)。一方、病棟班の場合は術前検査入院の患者さん、ICU から転室してきた術後の患者さんを担当することになります。午前中はその日の入退院患者さんへの説明や術後の患者さんの創処置を行い、午後は検査結果の確認と回診、その後退院時要約・診断書等の作成をします。この手術班と病棟班に分ける体制では、主治医制のように一人の患者さんを入院から退院まで一貫して診ることは出来ませんが、急性期の管理や手術手技を集中して繰り返し学び確実に体得するのに適しています。また、この体制には当番(または出張)以外の週末が休みになるという利点もあります。
 私の指導に関してですが、誰か特定の先生に付いて学ぶわけではなく、その日の ICU 当番の先生、当直の先生が指導医という形になります。中心静脈カテーテル挿入や胸腔穿刺などの処置をする場合は必ず上級医の立会いの下で行い、注意や助言を受けます。考え方(方針)や手技の手順よって少しが上級医によって少しずつ異なり、混乱することもありますが、色々と比較できるのが良い点であり、その中でいいところを自分のものに出来ればと考えています。
 普段の生活は朝早く夜遅い、大体どこの科でも同じと思いますが、予想していたよりは自分の布団で眠れます。夕飯は他の先生方と出前を一緒に食べることが多く、高カロリーのため身体には優しくないかもしれません。休みは月に 3 回、出張もあり生活に困らない程度の収入はもらえます。
 まだ始まったばかりでこれから長い道のりになると思います。
 日々精進!!

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