先天性心疾患
治療の基本方針:
活動性が高まり、記憶に残らない2歳までにすべての根治手術を終える事を目標としています。
入院時も、子どもは可能な限り長い時間、親と一緒に過ごす事を理想とし、早期離床早期退院を目指しております。
入院期間目安: | 軽症例( PDA、ASD、VSD) 術後1週間 中等症(TOF、ECD、Rastelli、Glenn等) 術後10日 |
輸血量目安: | 体重 8 kg以下の軽症例 MAP 2単位 体重 8 kg以上の軽症例 無輸血 体重12kg以上の軽症例 血液製剤も使用しない完全無輸血 中等症以上の場合は、輸血量の削減を目標としておりますが、積極的な無輸血手術は行っておりません。 |
主な疾患の手術の基本方針
PDA | 左後側方開胸による結紮手術 |
ASD、VSD | nipple line上1cmから険状突起までの正中切開 要望により右開胸でもおこないます。 無輸血、完全無輸血目標となる対象疾患 高肺血流の VSDに関しては、新生児期、低体重でも症状があれば手術を行います。 |
TOF | 生後半年から1歳までの根治手術目標 将来の肺動脈弁逆流を予防する為に、可能な限りの肺動脈弁温存する方針 |
TGA | 生後2週間以内での Jatene手術 |
CoA IAA | 正中アプローチによる一期的根治手術 |
Glenn 手術 | 生後4ヶ月から6ヶ月 |
Fontan手術 | 体重9~10 kg目標 Gore Tex人工血管を用いたExternal cardiac conduit Fontan手術を基本術式としています |
Palliation | PAB shunt はいずれも正中アプローチで行います。 Pulmonary coarctationがある場合は、人工心肺下で形成を行います。 |
nipple line上1cmから険状突起までの正中小切開
VAD (outlet muscular type
VSD patch closure