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大血管疾患

大動脈瘤外科治療について

 当院における大動脈瘤の手術成績は徐々に改善してきています。この理由のひとつには、術前の患者さんの身体状況を詳細に把握できるようになったことが挙げられます。負荷心筋シンチグラム、頚部 MRI 検査は、冠動脈や頚動脈のスクリーニングのためのルーチン検査としており、異常があれば、冠動脈造影検査、脳血流シンチグラムを追加検査しています。また、胸部大動脈瘤では MRI や CT にて手術中の脊髄障害予防のための Adamkiewicz 動脈の同定を行っています。このように十分な情報を取得し、十分に手術方針を検討するために、ご紹介していただいた患者さんに対して、さらに当院で精査を目的に術前に入院していただくことがあります。このため紹介から手術まで日数がかかることがありますが、安全な手術のための方針ですのでご了承お願いします。

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